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2009年12月27日

年末年始休業のお知らせ

 いつも、『私と沖縄』を読んで頂き、ありがとうございます。

    年末年始 12月27日(日)〜1月11日(月)
    ブログをお休みいたします。


 我ながら、今年もまた一年、よく書き続けてこれたなぁと思っています。
コメントを下さった皆様、ありがとうございました。また、来年も
できるだけ長く書き続けていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
 皆様、良いお年をお迎え下さいませ。


                                たかママわーい(嬉しい顔)
posted by たかママ at 18:25 | Comment(2) | お知らせ
2009年12月24日

インスタントラーメン

 新居へ移って年末の大掃除はしなくても良かったが、家具や道具類などを
片付ける間もなく、仕事に追われた。年末の忙しい最中の引越しで、仕事を
中断していたため、年末ぎりぎりまで納期に追われ、間に合わない分は新年の
初荷で納品する事になった。
 
 朝、Kを送り出すと同時に、家事をほったらかしにして、工務店の社長が
設えてくれた枠場の前に座り、昼食の準備も忘れるくらい友禅に没頭していた。
お昼になっても、食事の用意をしない私に、痺れを切らしたサトがインスタント
ラーメンを作ってタエと一緒に食べたりしていた。

階段の下からサトの声がした。
 「お母さんのもラーメン出来たよ。早く、降りてきて、食べて!」
 「ありがとう、直ぐ、行くから、ちょっと、待って!」
返事をしたが、もうちょっと、もうちょっとと筆を動かしているうちに夢中に
なって、ラーメンの事を忘れてしまっていた。また、サトの呼ぶ声がした。
  
 「お母さん、ラーメン、伸びてしまうよ。早く、早く!」
慌てて降りていって、サトの作ってくれたラーメンを食べた。サトの作って
くれたラーメンは少し伸びてふやけていたが、とても、おいしかった。

posted by たかママ at 22:11 | Comment(0) | 日記
2009年12月23日

温水器

 保証金の中から引かれている項目に腑に落ちないものあった。かなりの
金額で太陽熱温水器の修理代が差し引かれていた。。
確かに屋根の上には前の住人が残していった温水器が設えてあった。
しかし、使用方法が分からないので、一度も使った事が無かった。
 
 「この、温水器の修理代ってなんですか?」
 「温水器に水、上げたまんまにしてはったやろ? それで、装置があかん
  ように なってますのんや。修理しとかな、次に入ってくれはる人が困ら
  はるしな。」
 「使い方が分からないものを使うはずが無いじゃないですか。うちでは、
  一度も使ってませんよ。」
 「ほな、誰が、水、上げはったんやろな?」
 「さあ? 確かに、引っ越してきた時に、屋根に温水器が載っていたので、
  ラッキーと思いましたよ。家賃を お持ちした時、奥さんに使い方を教えて
  下さいって、お願いしましたよね。でも教えていただけなかったので、結局は
  一度も使いませんでしたけど・・・。」
 「そやったかいなぁ。ちいっとも覚えてへんわ。」

 大家さんは、しぶしぶ温水器の修理代を削除して計算し直し、返金してくれた。
私達が引っ越した後の家は、その後、借り手がなかったのか、程なくして、隣の
借家と共に解体された。跡地には新築の分譲住宅が何軒か建った。

posted by たかママ at 23:35 | Comment(0) | 日記
2009年12月22日

保証金

 クリスマスイブの引越しは慌しく、夜遅くまで掛かった。Kも年末の稼せぎ時で、
引越しに時間は掛けられなかった。引越しとはいっても、借家から新しい住まい
までは、700か800メートルほどの距離だ。ピストン輸送で大忙しだった。
それにしても、5年間しか住んでなかったのにウンザリするほどの荷物の量だ。
荷物を運び終えて、“もう二度と、引越しはゴメンだ!”と、しみじみ思った。

 引越しの後は、大家さんとの契約の解除と掃除。住民登録の移動と、結構
忙しい。掃除をしている所に、大家さんが保証金の返還と契約書を持ってきた。
保証金の精算書を見ると、あれこれ引かれて思ったより少ない。金額も30万円
と聞いていたのに、26万円しかない。その保証金の中から引かれていた。

 「金額は26万円でしたか? 義兄から30万円と聞いていたんですけど?」
 「いや、26万円ですけど。契約書に書いてありますやろ。ほら・・・。」
確かに、契約書には保証金26万円也と記載されていた。

 私達が東京から来た時、義兄が借家は用意してくれていた。契約者も義兄
の会社になっていて、私達の手元には契約書は無かった。Kが義兄の会社を
辞める時、義姉に言われるままに、保証金の30万円を返したので、てっきり
保証金額は30万円だと、思っていたのである。

posted by たかママ at 22:56 | Comment(0) | 日記
2009年12月20日

プロ

 2階の6畳は、タエの部屋で、半分は私の友禅の仕事場になり、枠場を
張ることにした。北側の4畳半は、サト専用。1階は2.5畳の台所、4畳半の
居間。奥の6畳は私達夫婦寝室である。その奥は風呂場と洗面所である。
風呂場を30センチ広げたので、外から裏の洗濯場へは廻れなくなって
しまった。洗濯機や私の仕事で使う染料のビンなど、全て玄関から、4畳半
の居間と6畳の和室を通って、運び入れた。

 私が2階のタエの部屋に枠場の道具を運んでいる所へ、工務店の社長が
さも良く切れそうな立派なノコギリと長い角材を片手に上がってきた。
 「奥さん、この枠は何処へ建てはんのや?」
 「ええっ? 枠場、建ててくれるんですか?」
 「その積もりで、材料とこのノコギリを持って来たんやわ。場所、言って
  くれはったら。ワシが建て付けますよって、言うてくれはったらよろしい。」
 「ホントに? 嬉しいわ。
  明日にでも、お父さんに付けて貰おうと思っていたんです。」
 「付けて置いたら、明日からでも仕事出来ますやろ?」

 社長は手馴れた手つきで、みるみるうちに、壁際に立派な枠場を取り付けて
くれた。さすがにプロの仕事は、借家でKと一緒に“ああでもない、こうでもない”
と言いながら、取り付けた枠場とは違っていた。

posted by たかママ at 22:13 | Comment(0) | 日記
2009年12月17日

食器棚

 東京から持ってきた荷物の中には、5年間の借家住まいの間に解いて
ないものも幾つかあった。ほとんどが食器類であった。瀬戸物の食器類や
グラスなどである。

 古い段ボール箱の表面には、“食器類、割れ物注意”と書いてある字が
少しかすれていた。
 元々、借家に長居する積もりは無かったのにと、台所の狭さに食器棚を置く
スペースがなく、必要最小限の道具で暮らしてきた。それらも、今度は陽の目
を見ることになる。
 狭い借家では買いたくても買えなかった食器棚も買った。新しい食器棚は、
居間になる4畳半の壁に沿って、置くことにした。

 今度の家も、決して広い訳ではない。17坪の家は収納の部分が少なく、
溢れるほどの荷持つを整理するのに苦労しそうだった。とは言うものの、借家に
比べれば、子供達もそれぞれの自分の部屋がある。寝るのも、一部屋に
家族全員が寝ていたのに比べれば、はるかにのびのび暮らせそうに思えた。

posted by たかママ at 22:30 | Comment(0) | 日記
2009年12月16日

タッチの差

 住宅ローンの支払いが始まったばかりだと言うのに、工務店の社長の建て
替えの話に驚いてしまった。Kにそのことを話すと、笑って答えた。
 「社長は、今度の改装でいろいろ親切にしてくれたから、その時が来たら、
  また頼むさ。ずっと先の話だけど、社長は予約を取ったつもりかも知れ
  ないな。」

 24日のクリスマスイブの引越しは年末を控えて、慌しかった。Kは、元々、
運送屋である。引越しの荷物は、今回もKが自分のトラックで運んだ。
前もって荷物を入れた時には、前住人の生活の垢やタバコのヤニの黄ばみ
がまだ残っていた。壁も柱、天井までも、灰汁洗いで、すっかりきれいになって
いた。大きな荷物は、Kが仕事仲間の I さんと二人で運び入れた。

 2階へ机や箪笥などの大きな家具を入れている所へ、工務店の社長が
やって来て、叫んだ。
 「冬の改装で、壁の塗りがまだ完全に乾燥してへんから、気い付けてや。」
 「もう少し、早く言ってくれよ。階段の壁をライティングデスクで引っかいて
  しまったよ。参ったなぁ。」
 「あや! もう、やってしまいましたか? タッチの差でしたな。すんませんな。
  そこは、後で職人に補修させますよって。」

posted by たかママ at 22:36 | Comment(0) | 日記
2009年12月15日

縁起

 改装も終盤に入り、工務店の所長から連絡が入った。24日の引越し
の前の大安の日に、何か一品でも家に持ち込むようにと言ってきた。
 24日は大安に当たらないので、前もって縁起のいい日に何がしかの
引越し荷物を入れて、引越しの開始とするのだと言う。

 衣類の入った小さな段ボール箱を、2、3個持っていった。家の前に
着くと、玄関の風雨に晒され色あせた木製のドアは、スチールの引き違い
のガラス戸に替わっていた。中へ入ると、室内ではまだ大工さんが床など
補修に忙しそうにしていた。壁は新しく塗り替えられ、、室内は見違える
ようになっていた。

 中でも、私が一番気になっていたお風呂とトイレの改装を覗いてみた。
30センチ拡げた風呂場はすっかり広くなり、子供達と一緒に入っても、まだ、
余裕が有りそうだった。トイレは簡易水洗に替えてあった。

 工務店の社長は、経過を説明しながら、自分の仕事に満足げに話した。
 「お風呂は新築の様ですやろ。トイレは奥さんの希望通り、様式の簡易水洗
  にしてあります。この辺も、もう直ぐ本水洗が完備します。その時に、
  ついでに改築しはったら?
  この地域は、3階建ても建てられますよってな。」

posted by たかママ at 22:16 | Comment(0) | 日記
2009年12月13日

絵日記

 私は家庭訪問の時に、K先生に貸してある、絵日記の事をタエに確かめた。
 
 「タエ、家庭訪問の時、聾学校の時の絵日記を貸したのを覚えている?」
 「うん、覚えているよ。そうや、まだ、返して貰ってへんかったんや。」
 「思い出した? 明日、先生に絵日記を返して下さいと言ってね。」

 タエにとって言葉の成長の記録を、貸しっぱなしという訳にはいかない。
翌朝、忘れずに、K先生に請求するように言って、タエを送り出した。
午後、帰って来たタエに聞いた。
 
 「タエ、先生に絵日記を返して下さいって、忘れずに言った?」
 「うん。ちゃんと言ったよ。」
 「それで、先生、何て言ったの?」
 「もうしばらく、貸して下さいって、言っていた。」
 「えっ? どうして?」
 「もう少し、見たいんやて。」
 「ふ〜ん、そうなの。でも、早く返して貰いたいわねえ。」

 絵日記は、タエが高校生になるまで、戻ってくる事はなかった。

posted by たかママ at 21:40 | Comment(0) | 日記
2009年12月10日

タイプ

 K先生にドリルの件で電話をしてから、4、5日が経っていたが、未だに
連絡は無かった。もう少し待ってみて、連絡が無ければ、もう一度聞いて
見ようと思っていた矢先、タエが学校から帰るなり、叫んだ。

 「お母さん! お母さん! 漢字ドリルあったって! 今日、返して貰ったよ!」
 「何よ、ただいまも言わないで。でも、見つかって良かったね。
  それで、どこにあったの?」
 「職員室の先生の机の上の本やら書類やらに混じっていたんやて。」
 「そう。机の上にあったのだったら、どうして、請求される前に気が付か
  なかったのかなぁ?」
 「先生、きっと忘れてはったんやわ。これで、ちゃんと宿題ができるし、もう
  居残りしなくても、良いんや。 あ〜ぁ、良かった。」
タエはニコニコしながら、ドリルを広げて、早速、宿題に取り掛かった。

 やはり、タエの記憶が正しかったのだ。それにしても、担任の生徒の宿題を
置き忘れるなんて、私には信じがたかった。K先生はのん気なのか、細かい事
があまり気にならないタイプなのか、ドリルをタエに返しただけで、何の
連絡も無かった。
 見つかって、返したから良いという、問題ではないと思うのだが・・・。

posted by たかママ at 23:44 | Comment(0) | 日記
2009年12月09日

迂闊

 「すみません、宿題は毎日出していたのですが、一週間分まとめて確認して
  いたものですから、気が付くのが遅くなってしまいました。子供達にも
  悪い事をしてしまいました。」
 「理由はとにかく、無ければ困りますので、新しいのを用意してやりたいと
  思いますので、購入出来る所を教えて頂きたいのです。」
 「私が返してないとすれば、タエちゃんに申し訳ない事をしてしまいました。
  それに、お母さんが言われるように、私が迂闊でした。こんなに溜まる前に、
  早く手を打つべきでした。反省しています。他の子供さんにも可愛そうな
  ことをしました。タエちゃんのドリルは探してみますので、少し待って
  貰えますか? もし、探しても無ければ、私の方で手配します。連絡
  しますので、2、3日、時間を頂けませんか?」
K先生が、タエのドリルを探してくれるのを待つ事にして電話を切った。

 受話器を置いて、ハッと思い出した事があった。
K先生が始めて家庭訪問に訪れた時、タエの絵日記を貸したはずだ。その
絵日記は、タエが言葉を覚える前にろう学校の課題で書いたものだった。
始めは、私が口移しで教えた事を聞き書きしていた。聞くことと、聞いた
言葉を文字に換える。一挙に両方が訓練できた、タエ成長の過程そのものの
絵日記だった。
 絵日記を手に取ったK先生は、甚く感激してじっくり見たいので、貸して
欲しいと持ち帰っていた。まだ、返して貰っていなかったのである。

posted by たかママ at 21:41 | Comment(0) | 日記
2009年12月08日

新しいドリル

 やはりタエが理由も無く、宿題を忘れる筈は無いと、私が思っていた通り
だった。 しかし、27ページもの、やって行かない宿題が溜まりに溜まるまで、
担任は保護者に連絡をしないものだろうか?
 漢字ドリルがないと、これからの授業にも困るだろう。新しいドリルを用意
して欲しいと、翌日、K先生に電話をした。電話に出たK先生は、私が昨日の
居残りの事で文句を言うとでも思ったのか、慌てた様子だった。

 「昨日は連絡も無しで、遅くまで残してすみませんでした。」
 「その事で、お電話した訳ではないのです。宿題が出来てなくてペナルティー
  が与えられるのは当然の事ですから。お電話したのは、タエが漢字ドリルが
  ないと言っていますので、今後の事もありますし、新しいドリルをどこで
  手に入れたら良いのか、教えて頂きたいと思ったのです。」
 「タエちゃん、ドリルを失くされたんですか? それで、あんなにたくさん
  宿題が出来て無かったんですねぇ。私も、タエちゃんにしては珍しいなと
  思っていました。」
 「はっ? いえ、タエが言うには先生に返して貰ってないと言っています
  けど・・・。」
 「ええっ! 私がドリルを返してなかったんですか?」
 「ええ、返して貰ってないと請求したとも言ってますが・・・。もしかしたら、タエの
  勘違いかもしれませんね。それにしても、27ページも溜まる前に連絡して
  頂けたら、ドリルが無いという事がもう少し早く分かったと思うんですよ。」
私は、K先生に少し嫌味を言っていた。

posted by たかママ at 22:08 | Comment(0) | 日記
2009年12月06日

27ページ

 私が家に戻って、20分ほどして、タエが息を切らしながら、走って帰って
来た。

 「お母さん、ただいま。遅くなってゴメン。」
 「遅かったわね。大丈夫? お母さん、さっき学校まで行ったのよ。
  途中で、クラスの男の子に会って聞いたんだけど、漢字ドリルの宿題、
  やってなかったんだって? タエにしては珍しいわね。」
 「うん。でも、私、漢字ドリルないもん。」
 「ないって? いつから? 学年の始めに揃えてあったでしょう?」
 「ずっと前に宿題を出してから、先生に返して貰ってないし。]
 「それで、私、漢字ドリルを返して貰ってませんて、先生に言ったの?」
 「うん・・・。」
 「先生はなんて言ったの?」
 「返したって。]
 「じゃあ、今日はどうしたの?」
 「先生のを貸してもらって、ノートに書いたの。」
 「宿題は何ページくらいあったの?]
 「27ページ。」
 「27ページ? それを全部、ノートに書いたの?」
27ページと聞いて、私は“ふう〜っ”と、ため息を付いた。

posted by たかママ at 21:46 | Comment(0) | 日記
2009年12月03日

天地

 私は彼の走っていく後姿を見届けた後、再度、学校に向かった。校門の
前で、見廻りをしている用務員さんに尋ねた。
 
 「すみません。3年○組の生徒は、まだ教室に残っていますか?」
 「ああ、K先生のクラスですね。まだ、先生と一緒に2、3人の子供さんが
  居はりますよ。」
 「あんまり遅いものですから、心配になって来たんですけど・・・。」
 「もう終わらはると思いますよ。もっと、遅くなるようやったら、私が家まで
  送って行きますよって、心配いりませんよ。お母さんはお家で待っていて
  くれはったら、大丈夫ですよ。」
 
私は用務員さんの言う通り、とりあえず、家に戻った。

 それにしてもタエが宿題を忘れて、居残りをさせられているなんて、とても
信じがたかった。夏休みの宿題も全部やり終えるまで、遊びを先延ばしに
する子だ。毎日、学校から帰って、すぐに宿題を済ませていた。
 サトのように、のんきに遊び過ぎて宿題を忘れるという事は、天地が逆さに
なっても、有り得ない。そんなタエが、まさかの居残りだという。

posted by たかママ at 21:51 | Comment(0) | 日記
2009年12月02日

居残り

 不安になった私は、仕事の手を休めて、タエがいつも帰ってくる時の通学路
をなぞるように、学校まで迎えに行く事にした。学校までの道のりは、大人の
足では12、3分くらいだろうか。心配で心が急いて自然に足早になっていた。
中程まで行った所で、タエのクラスの男の出会った。その子もランリュックを
背負って遅くなったので急いでいる風で、小走りだった。私は彼を呼び止めた。
 
 「君、タエと同じクラスだわよね。」
男の子は驚いたようだが、足を止めて頷いた。
 「今、学校の帰り? ずいぶん遅かったわねぇ。学校で何かあったの?
  タエも  未だ帰って来てないのよ。」
 「タエちゃんなら、まだ、教室にいてはるで。」
 「ええっ? こんな遅くまで教室で何しているの?」
 「漢字ドリルの宿題が出来てへん人は、みんな居残りさされてん。終わるまで
  帰ったら、あかんねんて。」
 「君は全部、出来たの?]
 「ウン。出来たし、帰らしてもうたんや。」
 「そう、良かったね。遅くなったし、おばちゃんが家まで送って行こうか?」
 「ううん、いい。近いし僕は大丈夫や。じゃね、バイバイ。]
彼は、大急ぎで走って帰って行った。
 
posted by たかママ at 23:18 | Comment(0) | 日記
2009年12月01日

荷造り

 12月24日までに、改装を終える予定だという。
  
 「職人には大急ぎでやらせますさかい。25日には引越し出来るように
  しますわ。正月は綺麗になった家で迎えられるし、よろしいなぁ。」
社長は自分のことのように、嬉しそうに話した。
 予定が決まったので、私は早速、引越しの荷造りに掛かった。年末の稼ぎ時、
荷物の整理や引越しの準備にKを当てにする訳にはいかない。
 私の仕事も、年末は忙しいのは分かっていたはずなのに、引越しと重なって
しまい、身体がいくつあっても足りないくらいの忙しさだった。私は、友禅の
仕事は夜に集中してすることにし、昼間はひたすら荷造りに追われた。元々、
運送屋のKが家具類や荷物は運ぶので、引越しや費用の心配をしなくて良かった
のがせめてもの救いだった。

 そんな忙しさに追われていたある日、夕方になってものタエが学校から
帰って来ないのに気が付いた。初冬の夕方は日が落ちるのが早い。

 “今日は聞こえの教室の日ではないのに、なんで、こんなに遅いのかしら?
  何かあったのでは?”

posted by たかママ at 21:50 | Comment(0) | 日記
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