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2009年08月30日

発表会

 S先生が飛んできて、男の子達をたしなめた。タエは泣きじゃくって発表会
に出演するのを嫌がって、S先生を困らせたようだが、S先生や女の子達が
なだめ、タエはしぶしぶ出演を納得したと言う。舞台には出たものの、立って
いるだけで歌わなかった。

 見学していた私は、口を開いてないタエに気が付いたが、“歌は苦手だし、
まぁ、仕方ないか・・・。” と、さして気にも留めなかった。

 舞台を降りた後のタエは、スカートとタイツを脱ぎ捨て、さっさと持って
きたジャージのズボンにはき替え、何事も無かったかのように、いつものように、
男の子達とはしゃぎ回っていた。 
 S先生が、保護者席の私を見つけ、声を掛けて来た。
 「すみません、少しお話したいので、後ろの方へお願いしたいんですが。」
振り返ると保護者席の後方の通路で、タエがニコニコして手を振っていた。
S先生と一緒にタエに近づくと、すでにジャージに着替えた、いつもと変わ
らない格好のタエがいた。
 「もう、着替えちゃったの? 早いじゃない。」
 「うん。お母さん、私、やっぱりスカート大嫌い!」
傍で、S先生が苦笑いをして、立っていた。  

posted by たかママ at 21:51 | Comment(0) | 日記
2009年08月27日

タイツ

 発表会は無事終わったが、タエに、ちょっとした事件が起きていた。
女の子は皆、スカートを穿く事に決まっていたが、クラスの子供たちは普段
見慣れない、タエのスカート姿に一様に驚いたようだ。特に男の子達は、
いつもは一緒に走りまわっているタエのスカートの下から、にょきっと出て
いる白いタイツが気になった。タエの周りを男の子達が取り巻いた。
 「あっ! タエちゃんがスカート、はいてはる!」
 「ほんまや、タイツもは穿いてはるわ。」
 「タエちゃん、今日はズボンはいてへんの?」
 「今日は女はスカートはきって、先生が言うてたやんか。」

 一人の男の子が、突然、タエの足を触りだした。
 「タエちゃんの足、タイツがスベスベして、気持ちいいわ。」
 「ほんま? 僕にも触らして。」
 「僕にも。」
 「僕にも。」
タエは、驚いて泣き出してしまった。その様子を見ていた女の子達が慌てて、
S先生を呼びに行った。
 
 「先生、タエちゃん泣いてはる〜。男の子達がタエちゃんの足を
  触らはったんや。」

posted by たかママ at 23:45 | Comment(0) | 日記
2009年08月26日

ジャージ

 タエは発表会で、スカートをはきたくないと駄々をこねたが、決まった事
だからとしぶしぶだが、納得したようだった。
 発表会当日の朝、登校の準備を渋っていたが、観念したのか黙々と登校の
準備をしていた。白のブラウス、入学式の時に着たピンクとグレーのチェックの
スカートに白のタイツと、普段のタエには似つかわしくない格好に、照れ
くさそうにしていた。そんな様子を見ていたサトがタエに声をかけた。
 
 「タエ、こんな格好も似合うやん。可愛いで。」
 「ほんと、可愛いわよ。普段でもスカートをはいたらいいのにね。」
 「いやや。スカートはいたら、鉄棒や運悌ができないし、足と足(腿と腿)が
  くっつくから、気持ち悪いからスカートは嫌いや。それに、足が痒くなる
  から、タイツも嫌い。私はズボンの方が好きやもん。」
 「そう? でも、今日は仕方ないから我慢してね。」
 「ウン、分かってる。お母さん、ジャージのズボン持って行くわ。」
 「ええっ! どうして? 今日はスカートでいいじゃない。」
 「ううん、発表会が終わってから着替えるから、袋に入れてちょうだい。
  靴下も一緒に入れておいてな。」

 自分達の出番が終わったら、着替える積もりらしい。タエはよっぽどスカート
が苦手なのか、あくまでズボンにこだわっていた。

posted by たかママ at 21:55 | Comment(0) | 日記
2009年08月25日

スカート

 冬休みを前に、生活発表会が行われる。S先生は、特に音楽に力を入れて
歌うだけではなく、当日の発表会の時に着る衣装にも凝っていた。
 男の子は、白いブラウスと半ズボン。半ズボンは出来れば、つりズボンの方
がよりベターという事だった。女の子は、白いブラウスにスカート。男女共、白い
タイツを着用するようにと、各家庭に便りを寄こした。連絡を受けた親達の反応
も様々だった。
 
 「今度の先生、結構、見た目を気にしはんねんなぁ。」
 「白いタイツなんか、持ってへんし買わな、あかんわ。」
 「皆、揃ったら可愛いと思うわ。ウチはええと思うわ。」  etc・・・

 便りを見て、“これは、困った事になったな。”と思った。タエが小学校に入学
してから、スカートをはいて行ったのは、式の時、ただ1度切りだった。
 幼い頃から、サトの影響か? 取り分けスカートを嫌って、ズボンで過ごして
来た。
  
 「タエ、発表会の時、スカートをはくようにって、先生から、お手紙が
  来てるわよ。」
 「ええっ、私、スカートなんか嫌や。お母さん、先生にズボンにしてって、
  電話して。」
 「男の子は、半ズボン、女の子はスカート、それに、白いタイツだって。
  決まっているんだってさ。」

posted by たかママ at 21:58 | Comment(0) | 日記
2009年08月23日

お兄ちゃんのお兄ちゃん

 O先生が病休に入り、S先生が着任した。母親達が噂した通り、20代の若い
先生である。S先生は3学期中、学年末までO先生の代わりにタエのクラスを
受け持つ。S先生は講師の肩書きで、これまでも病休や産休の先生の代用
教員をあちこちで何度か勤めてきたらしい。
 教員の試験に受かっても、教員も過剰気味ということで、勤務する学校がない
ということはさして珍しい事ではない。勤務する学校が決まるまで、代用教員
をしながら、欠員が出るのを待つのはよくある事だ。S先生も例外ではない。

 新任の若い男の先生に、クラスの子供たちはすぐに馴染じんだ。休憩時間に
なると、子供たちは“遊ぼう、遊ぼう。”と、S先生にまとわり付いた。子供達から
見たら、O先生はおばあちゃんに近い年齢である。一緒に遊ぶ事は無かったの
かもしれない。

 タエにS先生の感想を聞いた。
 「タエ、S先生どう? 楽しい?」
 「うん。お兄ちゃんのお兄ちゃんみたいで、やさしいし、面白いよ。休み
  時間にも一緒に遊んでくれるから、皆、喜んではる。」
 「お兄ちゃんのお兄ちゃんって?」
 「うちのお兄ちゃんよりも、もぉ〜っともぉ〜っと大人のお兄ちゃん。」

posted by たかママ at 21:37 | Comment(0) | 日記
2009年08月20日

カンカンガクガク

 2学期も半ばを過ぎた頃、タエのクラスの役員から連絡が入った。担任の
O先生が3学期いっぱい病休を取るという。
 母親達の関心は先生の病気の事より、O先生の代わりは誰がしてくれる
のか?とか、学期の途中で無責任だとかに集中した。
 誰に聞いても、はっきり病名を知ってる人はいなかった。

 「病気のことはよう分からんけど、先生も年やしな。代わりの先生が来て
  くれはるやろ。」
 「もしかして、教頭先生が見るんやないかって言うてはる人も居るで。」 
 「ええっ、教頭先生やったら、かなわんな。」
 「ちゃう、ちゃう。 若い男の先生らしいで。」

 カンカンガクガク、たちまち噂が駆け巡った。隣のクラスの保護者の間でも
広がった。

 「ええなぁ。あんたんとこのクラス、若い男の先生が来はるんやってなぁ。」
 「えらい、男前ちゅう話やんか。」
 「男前かどうか、会おうてみんと分からんけど、若いのは確からしいで。」
 「若いというだけで十分やがな。きっと、子供達とも良う遊んでくれはるわ。」

 若い男性教師が来ると言う事で、年配のO先生に存在はどこかへ、消えて
しまったようだ。

posted by たかママ at 23:50 | Comment(0) | 日記
2009年08月19日

どうせ

 いつもの夕食の買い物に出かけるスーパーで、Mさんに出会った。
   
 「明日の授業参観、行かはるやろう? 一緒に行こう。誘いに行くし。」
 「ええっ?授業参観て何の?」
 「サトくん、参観の案内、持って来てへん?」
 「うん、何時から?」
 「6時限目やから、2時ごろやったと思うけど。」
 「2時? 困ったわ。タエの聞こえとダブっている。一度、聞こえに寄って
  から行くことにするわ。悪いけど、先に行っててくれる?」

その日、夕食の時にサトに聞いた。

 「サト、明日、授業参観があるって?」
 「うん、でもお母さん、どうして知ってるの?」
 「どうしてって、Tちゃんのお母さんに聞いたのよ。学校から参観の案内が
  あったでしょう?どうして、お母さんに寄こさなかったの?」
 「だって、タエちゃんの聞こえの教室があるし、どうせ来れへんと思った
  から・・・。」
 「聞こえがあっても、途中からでも行くから、今度からちゃんと案内や手紙は
  必ず、お母さんにくれるのよ。」

 サトは、サトなりに気を遣ったようだ。

posted by たかママ at 22:02 | Comment(0) | 日記
2009年08月18日

お土産

 サトとタエが寝静まった後、昼間のタエが言っていた事を話した。

 「タエが、家のお父さんは出張しないの? て、聞いていたわよ。」
 「ええっ? タエが? どうして、そんな事を気にしてるんだろう?」
 「お友達のKちゃんのお父さんがよく出張するらしいのよ。そのお父さんが
  出張から帰って来る度に、お土産を買って来るんですって。それが
  羨ましいみたい。」
 「なんだ、お土産が欲しかったのか。」
 「それもそうなんだけど、出張から、つまり仕事から帰って来たお父さんの
  お土産というのが、重要らしいわよ。サラリーマンじゃないから、出張は
  ないのよとは言っておいたけど、よく分かってないみたいよ。」
 「ふ〜ん、そうかぁ。そうだなぁ、一度もお土産なんて買ってきたこと無い
  もんな。毎日、近場で仕事しているから、そんなこと考えた事もなかった
  なぁ。そうかぁ・・・。」

 翌日、Kがケーキの箱をぶら下げて帰ってきた。
  「オーイ! タエ、お土産買ってきたぞ〜。」
  「ええっ! お父さん、出張に行かはったん? ありがとう。」

タエはニコニコ、この上ない笑顔で、嬉しそうにケーキの箱を受け取った。

posted by たかママ at 22:02 | Comment(0) | 日記
2009年08月16日

出張

 夕方、タエが大急ぎで帰って来た。自転車を置くのもそこそこに、反物の
前に座っている私の横にやって来た。いつもは、“ただいま。”と言うなり、
風呂場へ廻るタエにしては、珍しい事だった。

 「お母さん、家のお父さんは出張ないの?」
 「ええっ? 急にどうしたの? お父さんは自分でお仕事しているから、
  出張はしないのよ。」
 「ふ〜ん。でも、どうして、自分でお仕事していたら、出張がないの?」
 「お父さんのお仕事は、遠くまで行かなくても済ます事が出来るから、
  出張はしなくていいのよ。」
 「Kちゃんのお父さんは時々、出張してはるって。」  
 「お仕事を済ませて帰って来るのには、遠いから出張するのよ。会社に
  よっては、外国に行くお仕事もあるから、もっと長い間、出張する場合も
  あるのよ。でも、タエ、どうしてそんな事聞くの?」
 「うん。Kちゃんのお父さん、出張から帰って来る時、いつも、お土産、
  買って来はるんだって。」

 何の事はない。タエは、Kちゃんのお父さんが出張から帰るたびに、持って
帰るお土産が羨ましかったのである。

posted by たかママ at 21:45 | Comment(0) | 日記
2009年08月13日

ええねん、ええねん。

 サトは同じ番号の答えを書くことを思いついてから、開き直ったのか、テスト
の時、慌てなくなったと言う。

 テストが終わって戻ってきた答案用紙を見て、私は驚いてサトに聞いた。
 「今度のヒヤリングのテストの答え、全部同じ答えを書いて有るけど、サト、
  全部同じ答えだと思って書いたの?」

サトはニヤッと笑って答えた。
 「違うよ。全然聞こえないし、分からないから、ぜ〜んぶ、同じ答えを書く
  ことに したんや。それだと、2,3問は当たるやろ。」
 「そんな答案の書き方していたら、今に先生に叱られるわよ。」
 「ええねん、ええねん。どうせ、先生も分かってはるって。」
 「それに、よく分かってないのに、適当に答えて点数貰っても、何の意味も
  無いわよ。」
 「分かって答えている人は誰も居ないと思うよ。皆、言ってる。別に外人と
  話す機会がある訳じゃないし、ヒヤリングなんか、何んも役に立たへんて。」

 そうしているうちに、保健室でテストを受けるのを止めてしまったらしい。
サトはタエが中学生になったとたん、この同じ番号や記号を書く方法を教えた
らしい。

posted by たかママ at 21:59 | Comment(0) | 日記
2009年08月12日

テープ

 その晩、授業参観の後に先生に聞いた事を、サトに話した。

 「ヒヤリングのテープをダビングしてくれるって、懇談会の時、先生が
  言っていたわよ。」
 「英語の先生が?」
 「ううん、担任の先生よ。英語の先生に直接、頼んだら良いってさ。」
 「ええっ?僕、聞いてないよ。」
 「あら、そうなの?」
 「きっとお母さんがテープの事聞いたから、ダビングするって言わはったん
  だよ。 そうでなかったら、授業の時、僕達に言う筈やん。」
 「そうかも知れないわね。 でも、良いというんだから、サト、頼んだら?」
 「えぇ〜! いいよ。どうせ、聴いても良く聞こえないし。FMマイクを
  頼むのも 邪魔くさいのに、これ以上、もういいよ。」
 「何回も聞いていたら、少しは聞き分けられるかも知れないのに。お母さんは
  悪くないと思うけど。」

 サトは余計なお世話と言わんばかりに、プッとふくれてそっぽを。向いて
しまった。そんな事があってか、答案を全て同じ記号や番号で答える事を
思いついたらしい。

posted by たかママ at 21:31 | Comment(0) | 日記
2009年08月11日

さっぱり

 参観の後の懇談会で、クラス担任に参観の感想を聴かれた時、その事を
質問した。

 「ヒヤリングのテープと、授業の時の先生のイントネーションが違いすぎる
  と思うんです。アメリカ人と日本人ですから、違って当然だとは思いますが、
  子供達はちゃんと聞いて理解できているんでしょうか?」
 「それは、私達も悩んでいる事なんです。とにかく、何度も何度も聞いて
  覚えて貰うしかないんですよね。」

他の保護者からも不安の声が聞かれた。

 「初めて英語を習うのに、先生の読まはってる英語と、えらい違って聞こえ
  たら、子供達、混乱するんとちゃいますやろか?」
 「私らが中学生の時は、ヒヤリングなんてなかったし、今日、初めてテープを
  聞かしてもろうたんやけど、何て言ってるかさっぱり分かりません。
  ほんまに、子供達は分かってはるんやろか?」
 「お母さん方の心配は、ようわかります。そこで、ヒヤリングのテープが
  欲しい人は、英語の担任に申し込めば、ダビングしてくれる事になってます。
  それを利用して、家庭学習に役立ててくれはったらと思います。」

posted by たかママ at 22:06 | Comment(0) | 日記
2009年08月09日

イントネーション

 私もサトが中学校に入学して初めての授業参観の時、ヒヤリングのテープ
を聞いた事があった。英語の授業の担任はは勿論、日本人の教師である。
その英語のイントネーションはいわゆる日本語英語という感じだった。いや、
日本語英語と言うよりのんびりとした、関西弁英語と表現したいくらい衝撃
だった。関西弁訛りのイントネーションを、始めて耳にした私は驚いた。

 例えば、
  ・関西弁訛り英語のイントネーション
   I am a boy.  (アイッ! アム ア〜 ボ〜イ〜) 
   I am a girl.  (アイッ! アム ア〜 ガ〜ル〜) 

  ・私の知っている英語のイントネーション
   I am a boy.  (アイアム ア ボーイ) 
   I am a girl.  (アイアム ア ガール) 

この差は、上手く伝わっただろうか?

 一方、ヒヤリングのテープの音声は明らかにの外国人の英語で、かなりの
スピードである。この差は健聴者でも聞き分けるのは難しいのではないかと
思った。ましてや、サトは聞こえが悪い、聞き分けられるとは思えなかった。

posted by たかママ at 18:58 | Comment(0) | 日記
2009年08月06日

保健室

 サトの訴えに、教師は次回の期末テストの時から、ヒヤリングは保健室で
一人で受験出来るように配慮してくれた。静かな保健室でテストを受けられる
ようになったのだが、手放しで喜ぶ事は出来なかったのである。まず、英語の
答案用紙が配られるのを待って、それを持ってサトは猛ダッシュで
保健室へ駆け込む。少しでも遅れると、スピーカーから流れる音声のスタートに
間に合わない。間に合ったら間に合ったで、息が上がった状態でヒヤリングの
回答を書いた後、今度は猛ダッシュで教室へ戻って、2問目以降の筆記テストに
挑むのである。これで、英語の成績が良い筈がない。
 
 そんな、ヒヤリングのテストの受け方を何度か続けた後、何とかバタバタ
しないで、テストを受ける方法はないだろうかと、サトは考えた。

 そして、英語の設問に英語で答える問題は捨てる事にした。いくら耳を
澄ませて聞いても聞こえないので、始めから答えないことにしたのである。
問題の半分は選択肢の中から回答の番号に○をつける問題である。サトは
この半分に掛けた。
 掛けたといっても、ちゃんと聞こえている訳ではないので、答えを全て
同じ番号や、記号に○を付ける事にしたのである。この方法で、何点かは
稼げるようになったらしい。
posted by たかママ at 22:10 | Comment(0) | 日記
2009年08月05日

英語

 サトが中学生になって一番困ったのは、英語のヒヤリングのテストだったと
言う。聴力の欠損している人は、テープから流れてくる音声を補聴器で聞き
分けるのはかなり難しいらしい。

 サトは初めてのヒヤリングのテストの時、教室内の雑音に加え、スピーカー
から流れてくる機械的な音は聞きとれなかった。通常、英語のテストは第一問が
ヒヤリング、二問目以降が筆記テストになっている。

 テストは、テープから流れてくる英語の設問に対して、英語で答えるか、いくつ
かの選択肢から選らなければいけない。または、設問に対する答えを英語で
文章を書くなど。健聴者の生徒でも聞き分けるのはなかなか難しい。ましてや、
なじみのない本場の英語のアクセントである。

 サトはヒヤリングのテープが流れたとたん、まったく聞こえない事に気が
付いた。
 「先生、スピーカーの音が、全然聞こえません。」
 「困ったなぁ。しゃあないから、今日は聞こえるところだけ書いておいて。」

 そうは言われても、聞こえないのには変わりない。その時のヒヤリングは
一問も答える事が出来なかった。

posted by たかママ at 23:07 | Comment(0) | 日記
2009年08月04日

17時

 「タエ、Kちゃんのお母さんに聞いたんだけど、17時のチャイムが鳴ると、
  すぐに帰るんだって?」
 「うん、そう。 17時になったら、お風呂を沸かすんやって、お兄ちゃんが
  言っていたから。チャイムが鳴ったら、おばちゃんに教えてもらっているの。」
 「そう。でも、Kちゃんや他の友達が遊んでいるのに、玩具を片付けてしまうん
  だって?」
 「うん、他所のお家で遊んだ時は、自分で使った玩具はちゃんとお片付けして
  から帰るようにって、お母さん、いつも言ってるやん。」
 「そうよ、自分で使った玩具や道具は片付けるの遊ぶ時の約束でしょう?
  でも、他のお友達がまだ使っているのに片付けてしまったら困るでしょう?
  それに、遊びの途中で、タエに帰られると面白くなくなるかもしれないね。」
 「じゃあ、まだ遊んでも良いの? 17時に帰らなくてもいいの?」
 「ううん、そうじゃなくて。小学生は17時にはお家に帰りましょうって
  約束でしょう? でも、少しくらいは遅くなってもいいよ。お友達の様子を
  見て、もう帰ってもいいかなぁって、思ったら帰ってきたら。それからでも、
  お風呂、間に合うと思うけど。」
 「ほんま? もうちょっとは、遊んでいいんやね。」
タエは、はじけるような笑顔をを見せた。

posted by たかママ at 22:11 | Comment(0) | 日記
2009年08月02日

お手伝い

 「お風呂の係がお兄ちゃんからタエに変わって、本当に助かっているのよ。
  お父さんもお家に帰ってきたら、いつでもすぐにお風呂に入れて、とても
  喜んでいるのわ。タエはきちんとしていて感心だなってね。」

タエは嬉しそうにニコッと笑った。

 「お兄ちゃんもタエのおかげで、クラブで遅くなっても、心配(お風呂沸かし)
  しなくてよくなった喜んでいるよ。これも、タエが毎日ちゃんとして
  くれているからだね。」
 「皆、喜んでいるから良かった。私、これからも頑張ってお風呂沸かしする
  からね。他のお手伝いもするから。」

 事実、タエはお手伝いが大好きで、いろいろ手伝ってくれていた。いつも、
我が子ながら、感心させられていた。茶碗などを洗った後の流しの後片付けは
私よりはるかに上手にやってのける。最後は椅子を引っ張ってきて、流しに
よじ登り、正面の窓ガラスに付いた水滴まで拭いてくれるのである。
 常に仕事を持っている私は、タエが中学生になったら、家事を分担して
くれるようになるだろうとは期待していたものだった。が、この期待は、
見事に裏切られる事になるとは当時は思いもよらなかった。

posted by たかママ at 22:39 | Comment(0) | 日記
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